白夜行2021/08/16

日曜は自宅での夕食後に出張へ。
土曜からの雨は日曜の午後まで続き、結局は映画鑑賞と読書で時間を費やした。
土曜の深夜、なかなか眠れそうになかったので、映画でも観るかと探した結果、
数年前にも観た「武士の一分」を選択。
もしかすると3回目くらいかもしれない。
実を言うとあまりキムタクの演技は好きではないというか、あまり良いとは思えない。
なのでキムタクが出てるというだけで、結果として敬遠している作品が多い中、
それほど気になるというのは、キムタクではなくストーリー性から。

今回もしっかりと感動。
・・・でもやっぱりキムタク以外の方が良かったんじゃないかと言う思いもある。

何はともあれ午前2時半にベッドに滑り込む。
日曜朝も雨が降ったり止んだりでぐずついた天気。
ということで、ちょっとだけ出かけたりしたけど、日曜のメインは読書。
「白夜行」を読み進める。
・・・やはり東野圭吾、読み始めると止まらない。
あと少しだなーと思いながら読み進め、気が付けば夕方のジャスの散歩の時間。
外は曇りで道路も乾いてきてるということはしばらく雨は降ってない。
土曜と日曜朝の散歩は雨でスキップしたので、ジャスの散歩へ向かう。

帰宅してすぐ風呂へ。
さくがバイトなので、夕飯は夫婦水入らずで食べたあと、19時40分のバスで移動。
今日の朝早くから新白河のお客さんの本番立会いの為。
21時半に新白河駅に到着。
駅前のホテルにチェックイン。
夕飯も風呂も済ませてきたので、新幹線の中に続き「白夜行」の続きを読み始める。

ホテルのパジャマに着替えてベッドの上に横になってラストスパートで読み進めた。
約850ページ中、最後の10ページ。
目が覚めるような結末というか種明かし。
「え?マジ?」「そーゆー事かー。」「おいおいおい。」「・・・・」と言った
複雑な心境が入り混じるが「・・・・」という何とも言葉に表せない結末に閉口。
読み終わって本をベッドサイドに置いて、仰向けのまま目を閉じる。
「重い・・・」という思いと共に、本編が終わった後の馳星周の解説の衝撃な残った。
主人公となる二人の心情が一切書かれていないということ。
結末だって当然驚愕ではあるが、それよりもそのことの方が良い意味でショッキングだった。
周りの登場人物が感じた内容でしか主人公の内面を推し量れないけど、
それがほぼ確実にそうだろうと思える表現。
なんなんだ東野圭吾!

とうことで昨日は「白夜行」の結末を見届けたということもあり、
早めに睡魔に襲われ、ホテルの部屋でアルコールを摂取しないことなんて初めてかも、
と思う程久しぶりにそのまま眠りに就いた。

今日はホテルのすぐ横の新白河駅からタクシーで仕事場へ向かう。
久々に白河泊まり出張も、本当にホテルで寝ただけという寂しさを朝から感じつつ。

夕方には客先を出て、何事もなく無事に帰宅。

昨日の夜から頭から離れない感覚が一つある。
白夜行の男側の主人公のようになりたいということ。
冷たさと温かさ、大胆さと緻密さ、判断の速さと用意周到さ、ずるさと正直さ、
押しと引きの絶妙さ。。。
途中から彼の魅力に惹かれていることに薄々気付いてはいた。
初めて小説の主人公に惚れたかもしれない。
「白夜行」いや「東野圭吾」恐るべし。