7年前2018/03/11

朝から気持ちよく晴れた今日。
7年前は普通に平日。
子供たちは学校。
安否の確認ができないもどかしさを痛感させられた日。

学校、下校中に怖い思いをした子供たちもすっかり大きくなった。
一人で下校中に、突然の揺れと目の前のマンホールから勢いよく吹き出す水を見て、
相当怖い思いをしたさくも、昨日無事に中学を卒業。
かずも朝から部活の練習試合に出発。
普通の毎日が本当に有り難い。

でも、今日は毎日を有り難く思う日であるとともに、悲劇を思い出す日でもある。
一瞬のうちに自らの命を、家族をさらわれた人々にとっては辛い日。
幸い我々の親族には被害はなかったものの、海沿いの見慣れた景色でさえ一変。

船のあるはずのないところに巨大な船。
家があったであろう場所はまるで基礎工事が終わったばかりの地域と化し、
家があるはずのないところに家の二階部分だけがぽつんと佇んでいる。
それまでの常識ではあるはずのない景色ばかり。

もう7年かと思うけど、まだ7年だ。
でもその7年で、あの悲惨な景色、状況の記憶も薄れてきている。
災害時用の水、避難道具は揃えているとはいうものの、車のガソリンを
切らさないようにしたり、進学等によって環境が変わったのに、
緊急時の集合場所を決めていなかったり・・・。

3.11は有り難さを感じ、哀悼を意を表し、気を引き締める日。
2:46にはNHKの追悼式の合図とともに黙祷。

庭では、暖かい日差しに誘われて昨日までは咲いていなかった
クロッカスの花が開いてた。
7年前の今日は、たとえクロッカスが咲いていても気付かなかったかもしれない。
今日に合わせて花を咲かせたのであれば、何か運命的なものを感じる。

でも、夕方にパラパラと降り出した雨が、7年前の夕方に降り出した雪と重なる。
意外と酷な状況。
でも、それはそれで記憶を風化させない、記憶を焼き直すにはいいのかもしれない。
決して忘れてはいけない出来事だから。