何気なく過ごしてしまった3.112013/03/11

昨晩の強風は尋常ではなく、本気で薪棚が倒れるんじゃないかと
心配になったけど、朝起きると風の音は止んで、代わりに
一面真っ白な雪景色になってた。
気温は下がるって言ってたけど、本当に雪が降るとは思わなかった。

でも2年前の今日も雪だった。しかも吹雪。
震災で町が異様な光景に包まれるなか、徒歩で帰る途中に
大粒の雪が降ってきた。

今日はいつものように会社に行き、2時46分に人知れず黙祷しようかな
とかいろいろ考えていたけど、仕事に忙殺されて結局黙祷のことを
思い出したのは夕方だ。

家に帰ったのも、チビたちが布団に入ってからなので、
震災の時のこと、今後同様の地震があったらなんて会話も出来ず。
今夜も、ここ数日流れる震災を忘れるな的なニュースが例外なく流れる。
忘れたいことはたくさんあるけど、忘れてはいけないこともたくさんある。

もしも願いがかなうなら、心のそこから、「無かったことにして欲しい」
って思う。実は、夢でしたって。

亡くなった方、行方不明の方が生きてきた月日を足したら、
どれほどの月日になるのだろう。
その分だけの思い出がなくなってしまった。
その方たちが生きていて、寿命を全うした月日を足したら、
どれほどの月日になるのだろう。
その月日の分の思い出が出来なくなってしまった。

いったいあの震災はなんだったのか。
忘れてはいけないことををしっかりと分別し、震災から学んだことを
後世に活かすこと。
それが亡くなった方々の死を無駄にしないことだと思う。