誠意2020/03/21

「誠意」を辞書で調べると、「私欲を離れて正直にまじめに物事に対する気持。まごころ。」とのこと。
だとすると、この2週間は誠意にあふれた毎日だったということになる。

1月下旬でシステムで想定外の動きが確認される。
競品ベンダーに問い合わせても、「そんな報告はない」「再現しない」の一点張り。
つまりは製品の問題ではないと言いたいらしい。
しかし、調査を続けて原因の絞り込みをしていくと、どうにも製品が怪しい・・・。
この業界ではかなりメジャーな製品、かつベンダー。
まさかこんな品質のものを世に送り出すとは思えないと思っていたのは、
恐らく出した自分たちも含めてかもしれない。

そして気が狂いそうなほど追い詰められた3月初旬。
ベンダーの説明が二転三転し始めた。
そこにつけ込むという訳ではないが、どんどん問いただすと、
相手も重い腰を上げたらしく、色々と試している動きが見えてきた途端、
前は「再現しない」の一点張りだったのが「再現した」と・・・。
実はこれが厄介。
毎回起きれば原因はつかみやすいが、たまにしか起きないと原因の究明がしにくい。
今までの対応を考えると、本気で怒鳴りつけたくなるほどの心境。

でも、それよりもやらないといけないのはシステムを動かす事。
製品の問題は製品ベンダーの責任でなんとかしてもらうしかないが、
いつになることやらと言う状況なので、とにかく正常に動作する条件で
システムを構築することに注力。
作業時間も22時までに延長してもらい、とにかく正常に動く状態を作るぞ!
とメンバーを集め、突貫工事が続く・・・・。
3/20が祝日であることも関係なく、陽の当たらない部屋で作業を続け、
夜8時頃になんとかお客さんに渡せる状態を作り上げた。
ぶっちゃけ、貰ってる費用からすると完全に割に合わない、
まさに「私欲を離れ・・・」という「誠意」のみで対応した結果。

当日の新幹線では帰れないので、今日の朝に東京の事務所に寄り、新幹線で仙台へ。
朝飯は新幹線の車内で、なぜか「浪花寿司」。
ホテル住まいでサンドウィッチにも飽きたし、肉が乗った弁当は朝はちょっと・・。
消去法で寿司にたどり着いただけ。
でも先週も柿の葉寿司だった・・・。

仙台でも事務所により、ここでまた「誠意」的なお仕事。
例のベンダーに対して「しっかりやれ」、「今までの対応、経緯を精査せよ」
というメールを出したりして、4月以降も継続して「誠意」をもってやれよ!
という発破をかける。
我々がいなくなってもうやむやにするなよと、釘を刺す。

昼は仙台駅前の中華屋で担々麺とマーボー丼セットで腹ごしらえ。

あと一週間程度でやっと脱出、しかもこの状況で最大限できることをやれた感。
きを抜きそうになるけど、遊びたい。
遊びたいけど、やることもある・・・。

誠意を使い果たしたのか、どうやら誠意が薄れて来た・・・。